
車として走らせたい。でも、ロボットにも立たせたい。さっきまで車の横にあったタイヤが、今度は肩や脚の一部になっている。そんな変化を、何度でも手の中で確かめる。変形玩具には、姿ができあがるまでの時間にも遊びがあります。
今回は、1985年に日本で展開が始まったトランスフォーマーを入口に、その「途中」のおもしろさを考えてみます。
日本では、1985年から
タカラトミーの公式資料は、ビークルからロボットへ変形するコンボイの発売を1984年、日本での展開を1985年としています。世界での出発点と、日本のおもちゃ売場に並び始めた年を、ここでは分けて覚えておきたいところです。出典:タカラトミーの公式発表(PDF・1ページ)
テレビアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の放送は、公式サイトによると1985年7月6日から1986年11月7日まで。名前と物語を持ったロボットが、身近な乗り物の姿にもなる。その組み合わせを、画面と玩具の両方から楽しめた時期でした。出典:タカラトミー公式・アニメラインナップ
窓やタイヤの行き先を見つける
変形の楽しさを思い浮かべてみましょう。目の前にあるのは、車の窓、車輪、屋根。それを順に動かしていくと、見慣れた部分が別の役割を持ち始めます。車だったときの名残が、ロボットの体にも残っている。「あ、ここにしまうのか」と分かる瞬間は、完成した姿を眺めるのとは違ううれしさです。
全部を一度に見せる魔法ではなく、手順をたどる小さな発見。次にどこが動くのかを考え、説明書と見比べ、少しずつ形を近づけていく。変形の途中は、ただの通過点ではありません。玩具の仕組みを自分の手で読み解く時間でもあるのです。
ここに書いた場面は、変形玩具の魅力を伝えるために想像した情景です。特定の商品すべてに共通する機構や、室長自身の体験を記録したものではありません。
今日は車のままでもいい
ロボットにしたら終わり、とは限らないところもいい。机の上を車で走らせたい日もあれば、立たせて眺めたい日もある。同じ一体なのに、置き方が変わると遊びの舞台まで変わる気がします。
あなたは、どちらの姿で置いておくことが多かったでしょう。すぐに変形させられる一体が好きでしたか。それとも、手順を覚えるまで少しかかる一体でしたか。速さを競わなくても、形が変わるたびに確かめたいところがある。その手触りを思い出すと、変形は一度きりの驚きではなく、繰り返し遊べる仕掛けだったのだと思います。
いま、あの一体を探すなら
まずは「トランスフォーマー」だけでなく、覚えているキャラクター名と「1985年」「当時品」などを手がかりに。名前が同じでも、再発売品や後年の別設計品でも、よく似た呼び名が使われる場合があります。商品名だけで決めず、販売時期の説明、メーカー表記、実物の写真を照合しましょう。
車とロボットの両方の写真、説明書や付属品の有無、関節・接続部分の状態も確認したいところです。古い玩具の固い部分を力任せに動かすのは避け、手順が分からなければ説明書を確かめてから。出品写真だけで変形の可否や欠品が分からない場合は、購入前に販売者へ確認してください。
今回は、1985年当時品と確かめられた購入先を用意できていないため、特定の商品広告は置いていません。名前を思い出す時間から、ゆっくり始めてみてください。
参照資料
- タカラトミー:2024年4月10日公式発表(PDF) — 1ページ冒頭の1984年発売・日本では1985年展開という歴史記述を参照。後年商品の紹介はこの記事の対象に含めていません。
- タカラトミー:トランスフォーマー公式・アニメラインナップ — 第1作の放送期間を参照。
公開資料と編集部の考察による読み物です。実体験や読者の証言を再現したものではありません。トランスフォーマー等の商品名・商標は各権利者に帰属します。メーカー非公式の記事です。画像については制作・出典説明をご覧ください。

